2023年の個展は、ステキなご縁に導かれ初の地方=福岡開催が実現した。
約2年前、古い知人の一言に「きっかけ」をもらって。
「いつか」「そのうち」と言っていたらかなわなかったと思うが、私は自ら「2年以内の目標」に据えたのだ。
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その決意が揺るがないよう、早々に福岡にいる友人にも宣言した。
彼女はすごく喜んでくれ全面的にサポートすると約束してくれた。
2022年ギャラリーの下見に行った際も3日間ずっと付き合ってくれて、一気に現実化することに。
2023年5月10日~15日、最高の時間を過ごすことができた6日間。
ステキな時間と空間と。そして新たなご縁と再会の喜びと。。。
きっと最初で最後の経験になるだろうと思っていたが、心地よすぎて3年くらいしたらまた来たいと強く思った。
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レンタルギャラリーglueeの設営には、ここ10年ほど毎回手伝ってくれている友人が、このためだけに東京から出向いてくれた。
慣れもあって私たちの息はピッタリ。滞りなく、予定通りに完了し、予想以上の完成度に。
会期中、毎日のように足を運んで細やかなサポートをしてくれた福岡在住の友人には感謝してもしきれない。
「きっかけ」をくれた知人(前職でのお客様)とも再会するなり、長年の疎遠が埋まり、縁が深まることになった。
私の縁故の来場者はほとんどなく、初めてのご縁がほとんどだが、路面店で正面がオープンになる作りなのも功を奏して
通りがかりの方も気軽にするりと入って来てくださる。
私の個展の恒例である「投票」にも快く協力くださり、その確率は100%だった。
なんとなく東京の人たちより敷居を感じにくい人懐こさがあるような。
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ひとつ気づいたのは、街を歩く速度。明らかに東京都心の人間よりゆっくり歩く。
ギャラリーのある天神・薬院あたりはオシャレだし、かなりの都会にもかかわらず。
そこに人としての「余裕」を感じるような。
私はとても足が速いので、気を付けて速度を合わせて歩くようにしてみた。
そうするとなんとなく「豊かなキモチ」が生まれてくるのが不思議で。
1週間を過ごすうちに、ここに住んでみたいような気持になった。
福岡は友人・知人もいるが、なにより母の故郷であり、今も親戚が住んでいる。
昨年末に他界した母が福岡にどれほどの思い入れがあったかはわからないが、良い機会なので母の里帰りも兼ねた。
従弟や叔父も逢いに来てくれ、束の間しみじみとした時間を過ごすこともできた。
ふたを開けてからは6日間はあっという間で、一度も孤独感に陥ることもなく、満たされた気持ちのまま終えることができた。
過去14年間で初めてというくらいの充実感。
あたたかいサポートと、ご来場のみなさんの笑顔とコトバのおかげで。
来場人数がそこまで多かったわけではないのに、会話していた時間が長かったり、観る方の喜びや癒され感が伝わってきたり。
そして売上が過去最高になったことも私を幸せなキモチにさせてくれた。
実現できて本当に良かったと。地方でもできるという自信にもなったし、また来たいという気持ちはますます強くなった。
せっかく紡げたご縁もたくさんあるので、再会もイメージして。
ありがとう。また逢いましょう✨