kako-style*Natural
「kako-style」は私が「kako的」「kako風」「私らしい」というニュアンスで使っている造語です。 正しくは 「kako`s style」という表記になるのかもしれませんが、語呂が悪いんで(笑)。 1回目の個展からメインテーマに掲げている「kako-style*Natural」に関しては、絵描きとして「私らしく」「ナチュラルな世界観」を表現していこうという想いを込めています。
絵描き
絵を描くことを生業とする人の呼称として「画家」 「イラストレーター」「芸術家」「アーティスト」などがありますが、私は「絵描き」と名乗っています。語感から(売れてないくせに)ほどよく楽観的でゆるく生きてる感がしてイイなと。将来的に夢であるグッズデザインも手が けることになれば、呼称も変わると思いますが、ゆるすぎて今生で実現するのでしょうか(汗)
*アスタリスク
サインやkako-style*などに表記している*(アスタリスク)は、いわば私のトレードマークでしょうか。密かに「きらーん*」と光る小さなきらめきをイメージしたりして。以前はポストカード1枚ずつ隅にアスタリスクのパンチで穴あけしたりしていたのですが、紙質を厚いものに変えた際に抜けなくなり、断念(根性なし)。穴あきカードを持ってる方はレアですよ(笑)。
ときめくモチーフ
作品のモデルは私が心ときめく、あるいは癒されるモチーフであることが基本です。当初は植物や野菜といった生きた静物画に夢中になりま したが、徐々にときめく対象が変化。 こども、ガラス、金属、水、光と影、映りこみ・・・人工物でもときめくものが多いことがわかり、楽しみが拡がりました。 何故か風景画だけは意欲が膨らみませんでしたが。きっと今後も描かない。
ゆるゆる
強烈な個性も、積極的なアピール力も、活躍の場を広げていくアクティブさもなく。そのくせ昨年の私は越えたいと願う。なりたい自分の姿はぼんやり浮かんでいるのに、面倒くさがりで受身な姿勢は10年経っても変わらずです。でも「やりたい時にやりたいことをゆるゆるやる」 という自分が選んだ道ですから、きっと今後もわが道をいくのでしょう。 しあわせなヤツです。
プチ田舎暮らし
元々野菜を描くことに夢中だった私は、自分で育てて、描いて、料理して、食べることが夢でした。絵描きになって2年目に郊外の自然豊かな町に移住し、一連の夢が実現。そして我家から望める広い空、山々、鳥たちの声、真下を流れる川など、美しい環境が私を癒し描く気持ち を与えてくれるのです。この暮らしが 「私らしさ」を維持できている最大の理由です。
水彩画教室
元々絵を教えるということには苦手意識があったので、初レッスン(水彩色鉛筆)は絵描きになった約5年後。 当初は個展開催時のワークショップからスタート、その後自宅でレギュラーやプライベートのレッスンもゆるゆる行うようになりました。
4年あまり、 私自身も多くの学びを得られた貴重な機会でしたが、2019年、闘病する父をサポートするために休業、10周年記念個展も断念することに。やがて父を亡くし強烈な虚無感のためにレッスン再開はかなわず。。。
その中でもボールペンと水彩絵具によるスケッチは描き続けていました。やがてこれなら水彩色鉛筆より気軽に楽しくステキな絵が描けると確信「これをたくさんの人に教えてあげたい」と2021年、水彩画教室「WAKUWAKUスケッチ」をスタートしたのです。
こどもたちの成長を願って
そもそも「人物画」 は苦手で意欲は皆無だった私が、 突然描きたくなったのは親友夫妻の長女Hちゃんの魅力に他なりません。 独身で子供もいない私に、強い母性本能があることがわかったのも(笑)。 擬似ばあば体験をさせてもらいながら、子供たちの成長を見守る喜びを得られて幸せに思います。 不思議なことに彼女が成長するにつれ「子供たち を描きたい欲」 はしぼんでしまったのですが、「子供たちと一緒に過ごしたい欲」 はまだまだ健在です。筆をカメラに 持ち替えて、もうしばらくデレデレしていたいと願っています。
額装の変化
拙い作品が輝き出す瞬間である 「額装」 は、私にとって描くことの次に「うれしたのし」 な作業です。 あわせる額によっ て絵の印象がガラリと変わり、飾る場所のイメージまで変わるのは不思議で楽しいもの。 初めの2年くらいは作品を カラー台紙に貼り、UV加工のアクリルフレームをあわせていましたが、徐々にアートマットをセットし、シンプル& ナチュラルな額へ。 徐々にモチーフの変化に伴い、 デコラティブな額や金属性のフレームに凝ったり、最近ではボックス額にデコったり、浮いた感じにセットしたり、アートマットにはみ出して描いてみるなど更に楽しんでいます。
同モチーフにおける経年変化
お気に入りのモチーフは何年か経過したのち、 再度描くことがあります。 同じモチーフでも構図やタッチが異なっていて我ながら面白いと思いました。
5周年記念個展時に、5年分の変化を展示したことがあるのですが、 その時点でもかなりタッチの差はありました。 それは単純に技術的に向上しているということではありませんし、必ずしもあとに描いた方が良いというものでもありません。 現在より拙くとも昔の作風の方が好み、というお声も実際多いのです。 ただ確実なのは、私の想いや技巧は年々変化しており、 過去のものと同じ作品は絶対に描けないということです。